ぬけぬけ病が、このまま良くならないんじゃないかと不安に思ったら読んでください。

ぬけぬけ病はどうしても、改善に時間がかかります。

だから、時間が経つにつれてどんどん不安になってしまう人がいます。

「もうこのまま走れないんじゃないか」

「走るのが怖い」

「本当に今のトレーニングが意味があるのかな?」

今回は、そんな不安になっている方へ送るメッセージです。

目次

どうして不安になるの?

それは、

これから起こるであろう未来の予測が、

自分にとってマイナスになる可能性が大きいと感じてしまうから。

 

・・・

 

難しいですよね。

 

簡単にいうと、

 

これから症状がずっと続くかもしれないというマイナスの予測が、

走れなくなるという未来を想像してしまうから。

 

そりゃ〜不安になりますよね。

今のぬけぬけ病の症状がずっと続くかもしれないと考えてしまうと。

 

でも、安心してください。

 

本当はそうじゃないということをお話ししますね。

 

過去の延長線に未来がある?

これはほとんどの方がそう思っています。

過去の出来事の積み重ねで今があるから、

未来もその延長線上の未来になる。

 

例えば、

●過去に捻挫グセがついてしまっているから、今回も捻挫をして、これからも捻挫しやすいだろう。➡︎もう走らないでおこうかな・・・。

●過去に2連続でフラれたから、今回もフラれるかもしれないし、これからもフラれるかもしれない。➡︎もう告白しないでおこうかな・・・。

●過去に食べたピーマンが美味しくなかったから、今、目の前にあるピーマンも美味しくないはずだし、これから先に現れるピーマンも美味しくないはずだ。➡︎食べる必要はないもんな。

 

ほとんどの人がこういう思考をしてしまっています。

だから、未来も過去と同じ行動をとって、過去を繰り返してしまう。

 

ぬけぬけ病で考えてみると、

これまで右足に力が入らなかったから、今も力が入らない。だから、明日もきっと足に力が入らないんじゃないか・・・。

 

ということですよね?

 

あなたもそのような思考になっていませんか?

 

この思考をしている方は、

 

改善しにくいんです。

 

これは、ぬけぬけ病に限らず、何の怪我でも病気でも同じことが言えます。

 

過去に起こった出来事に縛られて、

 

今の状況を正確に判断できずに、

 

過去の情報が正しいと思い込んでしまう。

 

だから、

 

過去の情報と同じような未来を作り出してしまう。

 

その結果、過去と未来が同じ状況になってしまう。

 

でも、本当はそうではないんです。

 

今日は、そこに気がついてください。

昨日と同じ条件はもう2度とこない。

昨日と全く同じ条件の身体はもう2度ときません。

食べたものも排泄した量も、動いた量も、周りの環境も全てが違います。

昨日のあなたと今日のあなたは、同じだと思っていませんか?

 

そんなはずはありません。

 

細胞もどんどん新しいものに作り変えられていますし、

 

地球はずっと回り続けています。

 

だから、過去の自分は、過去の自分であって、今の自分とは無関係です。

 

だってそうでしょ?

 

2回フラれた経験があるからといって、

次の人にフラれるという確証はありません。

相手も違えば、2回フラれた経験もしている。

だから、過去の実績は今のあなたとほとんど関係ありません。

 

でも何故、昨日と明日が同じだと思ってしまうのでしょうか?



 

同じことしか見えなくなるから

痛みがある患者さんに質問してみます。

「いつ痛みがありますか?」

『ず〜ぅと痛いです』

「夜は寝れていますか?」

『夜は寝れています』

「じゃあ夜は痛みをあまり感じていませんよね」

『確かに夜寝てる時に痛みで起きることはありません』

 

これはよくある話なんです。

 

何故、患者さんは、痛みがずっとあると思ってしまっていたのでしょうか?

 

それは、

 

痛みのことばかり意識してしまっているから。

 

まぁ、痛いから仕方ないです。どう頑張っても意識しちゃうんです。

 

でも夜寝ている時のように、

痛くない時や痛くない場所も必ず存在しているということも知っておいてください。

 

ぬけぬけ病ではどうなのか。

 

もちろん同じです。

 

症状が出ることばかり考えてしまう。

 

「この時に症状が出てきました。」

「昨日よりも症状は軽かったけど、症状は出ました」

「今度はここに症状が出てました」

 

もちろん違和感があるからしょうがないんです。

気になりますもんね。

でも、

大切なのは、

症状を感じない時はいつなのか!

です。

 

この考え方は、痛みがある人にと一緒です。

痛みがない時はいつなのか?

 

それを探す癖をつけてください。

 

それでも中には、どうやっても違和感を感じますという人もいます。

でも、

基本的に脳の働きから考えて、常に違和感があることってありえないと言われています。

 

何故かというと、

 

痛み以外の感覚のほとんどは、順応すると言われているから。

 

つまり、慣れるということ。

 

変化がなければ、感覚を感じなくなるんです。

熱いお風呂に入る時に、最初は熱いけど徐々に慣れてくるのと同じです。

 

覚えておいて欲しいのは、

 

何かしらの変化があるから違和感を感じているということ。

 

つまり、違和感を常に感じてしまう人は、

何かしらを変化させることで違和感を感じてしまっている

ということなんです。

 

何かしらを変化させて症状を探してしまうと、

いつまでたっても症状は出続けます。

 

肩がずっと痛いんです。という患者さんがいて、

施術後に、痛みが無くなって動ける範囲が増えました。

でも、さらに動こうとして痛みを出そうとしてしまう。

 

こういう方は一定数以上います。

 

ぬけぬけ病も一緒です。

 

症状が減っても素直に喜べない。

 

「いや、こうしたらまだ症状を感じるんだけどな・・・」

 

と、症状が出る動きを無意識に繰り返してしまっていて、

 

また症状を出してしまう。

 

だからまた不安になる。

 

こうして、

ぬけぬけ病の負のスパイラルに入ってしまうんです。

 

ただ!

 

これは、無意識でしてしまっていることなので、

本人にはどうしようもないことなんです。

 

じゃあどうすればいいのか?

 

出来る(た)ことに目を向ける

簡単なようでとても難しいんです。

リハビリテーションに関する仕事をしている中で常々思うことなのですが、

ぬけぬけ病で悩んでいるランナーにとって、

「走れるようになった」という結果が一番大切なこと。

だから、

その判断基準が、「走れるようになったかどうか」であって、

「力がついてきた」とか

「動きやすくなってきた」

といった日々の小さな変化に目がむきにくいんです。

 

身体の専門家の理学療法士として、

筋力がついてきたとか、体の使い方が変わってきたとか、

小さな変化が出て改善に向かっていることがわかってきているとしても、

 

まだ走れないという現実に目を向けてしまう。

 

もちろん走ることが大事なんですが、

改善していく過程でもっと大切なのは、

 

日々の小さな変化なんです。

 

変化を感じることができるものに、判断基準を持ってくる

違和感なく走ることができるようになるために、

日々体が変わっていっているという実感を得ることが必要です。

そのために、

私は、

筋トレの回数を徐々に増やしてくださいとお伝えしています。

最初20回しかできなかったのが、

50回できるようになった。

こういう小さな積み重ねが、不安を少しずつ減らしてくれるんです。

 

不安は、

これから起こるであろう未来の予測が、

自分にとってマイナスになる可能性が大きいと感じてしまうから起こること。

 

だから、

日々の小さな変化に目を向けることで、

これから起こるであろう未来の予測が、

自分にとってプラスになる可能性が大きいと感じることができれば、

不安は感じなくなるんです。

 

過去に小さな変化が起こり続ければ、

未来も変化が起こり続けているはずだと脳は判断してくれます。

 

そのためにも、

昨日できなかったことが

今日できるようになったことを、

探し続けてください。

 

小さな変化がとても大事です。

 

その積み重ねができた人が、

早く改善している気がします。

 

頑張ろう!

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