ぬけぬけ病の多くのランナーは、
「足に力が入らない」
感覚になることが分かっています。
今回は、足に力が入らないという感覚について考えていきたいと思います。
力が入るという感覚は・・・?
力を入れると、「今、力が入って頑張ってる~~~」という感覚になると思います。
では、「力が入っている」という感覚はどんな感覚なのでしょうか?
例えば、腕相撲で考えてみましょう。
レディゴーという合図で、左右どちらにも動かずに拮抗している状態。
この時は、おそらく「力が入っている」感覚になると思います。
では、少しずつ押されてきた場合はどうでしょう?
この時も、頑張って力を入れているので、「力が入っている」感覚だと思います。
言い換えると踏ん張っている状態。その状態で、たとえ相手に押されて負けていても、自分自身の持てる力を全て出し切っている時に
「力が入っている」と感じると思います。
次は、もう少し細かく見ていきましょう。
同じ状況でも感覚は大きく違う
力いっぱい力を入れてそれでも相手の方が力が強くて負けている状態と、
力いっぱい入れているはずなのに思っているよりも力が入らなくて負けている状態では、
応援している周りの目からみると、負けている状況は同じですが、本人の感覚には大きな違いがあると思います。
なんとなくわかりますよね?
大切なのは、「思っているよりも」というところ。
言い換えると、
予測していたよりも
ということです。
これがとても重要です。本人が予測している動きと比較して、それ以下の運動量であった場合に違和感を感じる。
この「予測」というところがとても大事なんです。
人は予測しながら動きを作り出す
人の身体を勉強している人は分かると思いますが、ヒトが動きを作り出す為には、
感覚を得ること、過去の記憶と照らし合わせること、運動すること、修正すること
が必要なのです。
分かりやすくいうと、
走ろうと思って、いきなり走り出すのではなく、
地面からの感覚や風の強さ、重力などを感じることで、
今の状況と同じような状況で走ったことが過去にあったかどうかを検索して、
記憶の中にあれば、その時と同じようなプログラムで身体を動かしだします。
それから、記憶のプログラムで対応しきれなかった感覚(地面の傾きや固さ、不整地など)については、
その都度修正して新たな動きを獲得していきます。
このように、今の状況に対してある程度記憶から予測して運動を作っているのです。
腕相撲に話を戻します。
相手のガタイや腕の太さ、手を握った瞬間の重圧感などから、相手が力があるかどうかを過去の記憶から予測して、
勝てると思うプログラムで運動を実行します。それがフルパワーだった場合に、相手に押されようが相手を押そうが関係なく
「力を入れている」感覚が生まれます。
もし、相手がガタイだけ大きくて、予測していた力よりも弱かった場合、
スコン!!!
と勝つことができます。
この時にフルパワーで力をだしたとしても、
「全然力を使っていない」
という感覚になると思います。
でも、脳内で作るプログラムは同じです。
違うのは、予測していた相手から得られる反力です。
力を入れると、反力として絶対に力が跳ね返ってきます。
これが、自分が予測して出した力と返ってくる力の差が大きければ大きいほど、
力を入れた感覚が減ります。
これがぬけぬけ病にとって重要な所。
ぬけぬけ病ではどうなっているのか?
走る時に重要になってくるのが、地面からの反力です。
この反力を感じ取ることができないことが、大きな問題となっています。
走る時にだけ違和感がでる選手は、もともとはこの反力をメインに自分の走りを作り出しているということ。
右足に力が入らない・・・ということは、
右足で地面を強く蹴ってその反力を感じることで、右足の力を確認していたという事。
そして、その反力を感じる為には、足、膝、股関節、骨盤、腰椎、胸椎、頸椎、頭までの繋がりを作らなければいけません。
その足、膝、骨盤、腰椎までの繋がりを無視して運動をしてしまっている選手が多く見られます。
繋がりが見られないので、より反力を脳は欲してしまいます。
反力を得る為にはどうしたらいいと思いますか?
反力は、自分自身で作り出した力そのものなので、
反力を得ようとすると、自分自身の力を思いっきり出すことになります。
さまざまな筋肉が異常に張ってしまうのは、その為です。
関節の繋がりを作るためにインナーマッスルではなくて、アウターマッスルを使いすぎるのもそのせいです。
脳は、スムーズに動くために、感覚を欲しているのです。
だから、適切な感覚を入れてあげることが大切なのです。
感覚を入れる為の準備として
筋トレをするだけでなく、感覚が入りやすい身体を作っていくこともアスリートの仕事だと思います。
その為には、力が入っている部位を見つけて自分自身で力を抜いていく必要があります。
アウターマッスルの力がどうしても抜けない場合は、インナーマッスルが機能していないかもしれません。
その場合はインナーマッスルを単独で高めていかなければいけません。
まずは、自分自身の感覚の違いから知ることから始めましょう。
力が入りすぎているということを知りましょう。
なかなか難しいかもしれませんが、
それが最短の道のりです。
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