最近多くの選手にテストしている評価があって、その結果がある程度まとまったのでご報告します。
仰向けでも力が入らない足
ぬけぬけ病の症状で多いのが、
「力が入らない」
「踏ん張れない」
という症状。
この症状がどこから来るのかといろいろと試行錯誤してきた結果、
仰向けでも蹴れない状態がある選手が多いという事が分かってきました。
やり方を説明しますね。
被験者(ランナー)の方は、仰向けに寝ます。
検査者(治療家)の方は、被験者の足の裏から足関節背屈方向(つま先を上げる)へ力をかけます。
被験者の方は、その力に抗するように、足関節を底屈(つま先を伸ばす)させます。
すると、ぬけぬけ病の症状が出ている側の足関節底屈の動きに違和感が出る人がほとんどです。
「スカッと抜ける」
「繋がりがない」
「上手く力を伝えきれない」
などと言った感想をみなさん言われます。
この力の繋がりがないことが、ぬけぬけ病のメインの症状「力が入らない」ということに繋がっている可能性が高まってきました。
この検査をする上で一つだけ注意点があります。
検査者の方の力の加える方向一つで全然違った結果になるという事。
この検査の技術もきちんと訓練をつんだ人でないと、全く効果がないので気を付けてくださいね。
見よう見まねでしていても、その検査の本質を見抜けないので、知りたい治療家の方はいつでもご連絡ください。
なかなか改善されずに悩んでいる方へ
治療を受けても、受けなくても、筋トレをしても、していなくても、
すぐに改善する人と、なかなか改善しない人がいます。
この違いは何だと思いますか?
それは、
「症状を練習中に出してしまっているかどうか」
絶対的なルールとして、
症状が出ながらも走っている選手は、改善のスピードが明らかに遅い傾向があります。
写真の矢印のように上がっては下がってを繰り返していきます。
でも、症状が出ながらも走らなければいけない環境にいる選手も多くいるので、いい方法を見つけていく必要があるなと思っています。
今のところ、走りながら治していく為には、定期的に身体の感覚をリセットしなければいけません。
出張の場合、1か月に1度しかないので、治療して良くなって、走って悪くなっての繰り返しで少しずつ良くなる感じです。
これまで20年以上も原因不明で引退を迫られてきたとても難しい症状ですので、
すぐに改善するということは考えにくいと思っていた方がいいかと思います。
それでも、適切に治療とトレーニングをすることで、改善する人が増えてきている事実がからだドックにはあります。
なかなか改善せずにモヤモヤしている方も多いと思いますが、そこは踏ん張り時です。
継続した治療と正しい筋トレと症状を出来るだけ出さない。
これが、一番の近道です。
ぬけぬけ病のトレーニングと、一般的なパフォーマンスアップのトレーニングは全く違うので、そこの理解もしてください。
ぬけぬけ病のトレーニングは他とは何が違うのか?
今日のブログでは、ここだけは必ず覚えておいてください。
一般的なトレーニングは、ある程度筋力がある人向け。
ぬけぬけ病のトレーニングは、極端に筋力低下がある人向け。
この二つの決定的な違いは、
負荷量の違い。
極端に筋力低下がある場合、負荷量をちょっとでも超えてしまうとその筋力を使わずに、
使いやすい筋肉をつかってしまう。
ここが自分一人で調整ができないポイントです。
例えば、一般的に言われているスクワットでは、やりかた次第で臀筋やハムストリングスを鍛えることが出来るのですが、
多くの選手が、大腿四頭筋を鍛えてしまいます。
さらにぬけぬけ病のように臀筋に極端な筋力低下がある場合は、
負荷量が大きすぎて余計に大腿四頭筋を鍛えてしまいます。
ここがとても大切なんです。
負荷量をきちんと設定しなければ、
良くなるどころか、悪化してしまう。
自分一人で筋トレをすると、結局時間がかかってしまい、悪化する可能性もあります。
少しでも早く対処することが大切です。
何事もそうなんですが、傷は小さいうちにふさぐことが大切です。
限られたランナー人生を無駄にしてもらいたくないと私は本気で思っています。
少しでも多くの方に治療を受けてもらえるように
1年間の出張で貯めたマイルで航空料金を支払う事で、通常料金に近い金額で治療が受けられます。
その特別な日が、3月16日(土)です。残り4枠となっており、今現在の料金が16000円/40分です。
残りの枠が全部埋まれば、料金が15000円/40分となります。
年に1回しかないこの機会を逃さずに!
また、「再走~あの時の走りをもう一度~」は、電子書籍だけでなく、紙の本でも買えます!
意外と知らない方が多かったので、もう一度記載しておきます。